Threads、トレンド機能で日本での巻き返しなるか？ - 検索機能強化とユーザーエンゲージメント向上に期待 -

米Metaが運営するテキスト共有アプリ「Threads（スレッズ）」が、日本で新たな一手として「トレンドランキング」機能のテストを開始しました。これはThreadsがリリース当初の勢いを失い、ユーザー離れが進む中で、巻き返しを図るための重要な施策と言えます。

Threadsの現状：爆発的なスタートダッシュからの失速

Threadsは2023年7月にリリースされ、Instagramとの連携を強みとして、わずか5日間でユーザー数1億人を突破するという驚異的なスタートを切りました。しかし、その勢いは長くは続かず、機能不足やX（旧Twitter）との差別化の難しさなどが指摘され、ユーザー数は減少傾向にあります。

トレンドランキング機能：ユーザーの関心を捉え、プラットフォームを活性化

今回日本でテストが開始されたトレンドランキング機能は、Threads上で話題になっているトピックをリアルタイムで表示するものです。ユーザーはランキングを見ることで、現在多くの人が関心を持っている話題をすぐに把握できます。

この機能は、Threadsの抱える課題解決に貢献すると期待されます。

発見性の向上

これまでThreadsでは、自分がフォローしているアカウントの投稿しか見ることができませんでした。トレンドランキング機能により、フォロー外のアカウントの投稿や、自分が興味を持っているかもしれない話題を発見する機会が増えます。

エンゲージメントの向上

話題のトピックを見ることで、ユーザー同士の会話が活性化し、プラットフォーム全体の利用頻度増加に繋がることが期待されます。

情報収集ツールとしての進化

リアルタイムで話題になっている情報にアクセスできるようになり、ニュースや世の中の動向を知るためのツールとしても活用できる可能性があります。

Threadsの今後の展望：ActivityPub対応とさらなる機能強化

MetaはThreadsの今後の展開として、オープン・ソーシャルネットワーキング・プロトコル「ActivityPub」への対応を表明しています。ActivityPubに対応することで、Mastodonなどの他のプラットフォームとの相互運用が可能となり、Threadsの利用範囲が大きく広がることが予想されます。

また、トレンドランキング機能以外にも、キーワード検索機能やハッシュタグ機能など、ユーザーが求める機能の追加が期待されています。これらの機能が実装されれば、Threadsはより使いやすく、魅力的なプラットフォームへと進化していくでしょう。

Threadsの巻き返しはなるか？

Threadsが日本市場で再びユーザーを獲得し、活性化するためには、トレンドランキング機能の成功が重要な鍵となります。ユーザーが求める機能を積極的に実装し、使い勝手を向上させることで、X（旧Twitter）との差別化を図り、独自のポジションを確立していくことが求められます。

今後のThreadsの動向に注目が集まります。